常盤台の長屋
常盤台の由来となった”常盤の松”は、冬でも葉を落とさず青々と茂ることから、変わらぬ豊かさや永遠の象徴とされています。
その思想を建築に託し、7戸からなる長屋を計画しました。
住戸は”円”を描くように配置され、中心の共用空間を囲むように住戸が並ぶことで、ほどよい距離感と穏やかなつながりを生みました。それぞれの住戸には”虹”にちなんだ7色のテーマカラーを用い、個性と調和をさりげなく表現しました。外壁の一部には、自然に還るレンガを採用。時とともに味わいを深め、街並みに溶け込んでいきます。敷地まわりには常盤の松にならい、四季を感じられる緑化を施しました。
始まりも終わりもない”円”、再生の象徴である”虹”、自然に還る”レンガ”。すべての要素が、変わらない価値をそっと支える、永く街に根づく住まいを目指しました。
date
竣工 2025年6月
建設地 東京都板橋区
用途 長屋
構造 木造2階建て
延べ床面積 407㎡
建築面積 216㎡